資料館では「暮らしの民具手帳」と題した民具展を開催しています。
今日は、展示資料のひとつであるホウロクをご紹介します。
かつてホウロクは、穀物を煎る道具として使われていました。いまでは、ほとんど目にする機会はありませんが、先日、お客様から「ホウロクを見ると懐かしくなり、豆を炒りたくなりました。どこで手に入りますか?」とお問い合わせを受けました。七輪を使ってホウロクで豆を煎ると、ガスや電気で熱を加えるよりも、じっくりと熱することができ、ふっくらとした柔らかさになります。とても手間暇がかかる作業ですが、懐かしく故郷の味を思い出してもらえて嬉しかったです。
※ちなみに、市内の民芸店に確認したところ、現在もホウロクの販売をしているとのこと。時代とともに販路も変化して、いまは花をひきたてる花器として人気のようです^^
展示室の様子・・・
ミニチュア民具も展示しています
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