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手のひらの上の仏像展2

台風一過、空気は澄み渡り、とてもさわやかな一日ですけど・・。

台風の過ぎ去ったあとの四国村を歩くときはどきどきします。
雨風による建物への被害が出ていないか、とても心配です。
幸い今回は被害はありませんでしたが、
木々の枝が折れて吹き飛ばされ、地面にたくさん散乱している有様には心が痛みました。
自然の恐ろしさを感じさせられますね。

さて、今回の展覧会では、少しかわったコラボレーションがみられます。

中心となるのは中国の古い金銅仏と飛鳥~奈良時代にかけての讃岐の国に由来する
金銅仏なのですが、
染織史家吉岡幸雄氏の展示協力もいただいております。

吉岡氏は京都にある古い染物屋、染司よしおかの5代目で、
植物による染めにこだわり、
昔の日本でみられた色彩の再現を試みておられ、
東大寺など古い寺社の儀式に用いられるものを制作されています。

今回の展覧会では
天然の植物による染料で染め上げた作品をいくつか展示させていただいており、
まさにこれらの仏像が作られたのと同時代の色彩を見て取ることができます。

CIMG0297.jpg

これは吉岡氏の六色幕です。
寺院などでは五色の幕によって仏事の際にもちいられますが、
吉岡氏は紫にこだわり、あえて紫を用いています。
天然の植物染料だけとは思えないほど色鮮やかな色彩にとても驚きました。

CIMG0255.jpg

これは幡(ばん)というものです。
今でも仏教の寺院などでみることができますが、
古代インドでは「パータカ」と称され、覚りをひらいた者や勝者のしるしとされたものであり、
幡は仏教の旗印となって、仏教の往くところ仏教の存在するところにこれが立てられたそうです。

展示会場では吉岡氏によって作成された、法隆寺の幡、東大寺の幡、
正倉院御物に由来する幡の再現したものを見ることができます。

天然染料は光に弱いのであまり明るい中ではご覧いただけませんが、
天平時代の豊かな色彩をお楽しみください!

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