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7月2日は半夏生

  • 2018-07-01 (日)

7月に突入しました。
四国の梅雨明けはまだですが、晴れ間に降り注ぐ陽射しが真夏のようになってきました。

さて、明日は雑節のひとつ「半夏生」です。
旧暦では「二十四節気」や「五節句」といった暦日とともに、暮らしに関わり深い季節の節目となる日が「雑節」です。
ちなみに雑節には、節分、彼岸、土用など9つあって、今でも様々な風習や季節行事が行われている日も多いですね。

では、半夏生は昔の農家にとってどんな節目だったのでしょうか?
実は“この日までに田植えや麦の刈り入れを終えなければならない”という大切な日だったようです。

今は機械化が進み田植えの時期は早まっていますが、昔の田植えはちょうどこの時期。
「チュウ(夏至)ははずせ、ハンゲ(半夏生)は待つな」(夏至を過ぎてから始めて、半夏生までには終わらせろ)や、「半夏半作」(半夏を過ぎてからの田植えは収穫が半分になる)といった諺や言い伝えもあったようです。
万が一、天候不順で田植え作業が遅れても、半夏生以降は田植えをしないという習慣もあったそうで、半夏生の日が暮らしを支えた農耕生活に重要な節目だったかが伺えますね。

さて、無事に半夏生までに田植えを終えるひと休み。半夏生から数日間は田畑作業をしないこともあったそうです。
そして....
その時に、関西では「稲がしっかりと、タコの足のように田んぼに根付いてくれますように!」ということでタコを食べ、福井県では「田植えで疲れた体に栄養補給を!」ということで地元でよく獲れるサバを食べたそうです。
この風習が今なお続いている地域も多いようです。

じゃあ、香川では?...というと、さすが「うどん県」です。
香川県では半夏生の日にうどんを食べ、7月2日は「うどんの日」に制定されています。

香川県では麦の刈入れや田植えを終えた半夏生の頃に、その年に収穫された麦を使ってうどんを打ち、田畑の作業を手伝ってくれた人々に振る舞っていたそうです。
その風習が伝わり、香川では今も半夏生にうどんを食べます。

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四国村の入口にある「わら家」では、半夏生の頃から一段と冷やしメニューのご注文が増えます。
もうすぐ夏本番、日毎に暑くなりますが散策の後にはツルツルうどんで元気回復。
ぜひ、皆さんでお召し上がりくださいね。

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