旧鍋島燈台退息所
鍋島灯台は坂出市の沖合い、鍋島にあります。江埼燈台と同じく英国の技師R・H・ブラントンが設計した洋式燈台で、初点灯は明治5年(1872)です。
職員宿舎の退息所は翌6年2月に竣工し、昭和30年(1955)頃まで本来の宿舎として使用されましたが、その後は海上保安本部の通信施設となっていました。
建物は石造で、正面に円柱6本を建てて吹きはなしとし、壁は奥行60cm程の切り石を積み、桟瓦葺の屋根の重厚な建物です。
間取りは中廊下式で、暖炉のある部屋、畳敷きの部屋などがあります。また、外側に浴室や便所などが張り出しており、付属の物置も同様の石造となっています。
この退息所は、本格的な石造建築で、正面に円柱列を建てるなど、洋式燈台の黎明期の貴重な建物となっています。