かずら橋

年代

徳島県祖谷地方のものを再現(4年に一度架け替え)

平家落人伝説が残る、秘境への架け橋

徳島県の山奥、秘境とも表現される祖谷(いや)地方に見られる伝統的なかずら橋を、専門の職人の手によって忠実に再現しています。かずら橋は徳島県三好市祖谷に現存しており、3年に1度架け替えが行われています。12世紀後半の屋島の合戦に敗れた平家の落人(おちうど)がこの地に潜み、追っ手が迫ってもすぐに切り落とせるようにかずら橋を架けたという伝説が残っています。四国村ミウゼアムのかずら橋には3.5トンのシラクチカズラが使われており、歩くたびに揺らぎを感じる橋を日本文学者のドナルド・キーンは「日常生活から遠く隔たった領域へ足を踏み入れようとしている」ようだと語っています。