サルスベリが満開です(7月27日撮影)

オレンジロードの「猪熊の杜」近くでは、サルスベリが満開になりました。

 

サルスベリは中国南部が原産で、日本へは江戸時代以前に渡来したと言われています。

開花期には7月~10月にかけて次々と花が開き、百日くらい咲き続けることから、百日紅(ヒャクジツコウ)とも呼ばれています。

 

特徴的なのは樹皮がなめらかなこと。和名のサルスベリは、サルも滑って登れないだろうというところから付けられました。

 

現在の愛媛県松山市に生まれた俳人の高浜虚子は、「炎天の 地上花あり 百日紅」と詠みました。

焼けつくような猛暑の中、ひときわ鮮やかに咲き誇る百日紅に、強い生命力や情熱のようなものを感じたのかもしれませんね。

 

また、朝鮮半島に伝わる伝説には、百日紅が登場する悲恋の物語があるそうです。

ある海沿いの貧しい漁村では、少女を竜神のいけにえに捧げて、水難を鎮めるという風習がありました。

旅の途中、まさに儀式が行われているときにこの村を通りかかった一人の王子が、人身御供にされかけていた少女を救いました。そして二人の間には恋心が芽生えました。

 

しかし、旅の途中にいた王子は自分の使命を果たすために村を離れなければならず、百日後の再会を約束して、旅立ちます。

ところが、待ちわびた約束の日を目前にして、少女は王子との再会を待たずに亡くなってしまうのでした。
王子が自身の選択を悔やみ、娘の墓前で嘆き悲しんでいると、やがて娘のお墓から一本の木が生え可憐な花を咲かせました。

その花は、愛しき人を今か今かと待つかのように、百日間、咲き続けたといいます。
村人たちは「きっとこの花は百日もの間恋人を待ち続けた、あの娘の生まれ変わりに違いない」といい、「百日紅」と名づけたということです。

 

 

サルスベリの花言葉は、「雄弁」「饒舌」「愛嬌」「不用意」「あなたを信じる」などたくさんあります。

「雄弁」「饒舌」は、花が群生して咲く姿が華やかで堂々としていることから、

「愛嬌」「不用意」は、サルでも滑りそうなほどツルツルとした幹にちなんでつけられ、

「あなたを信じる」は、「百日紅」の由来にもなった韓国の悲恋の言い伝えからついたとされています。

 

 

サルスベリをご覧いただけるのは、オレンジロード南側の斜面です。

あまり近くからですと段差があるのと、クマバチ(クマンバチ)がお仕事をしているときがありますので、オレンジロードからご覧いただくのをお勧めします。

 

 

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