八朔飾り始めました 今年の展示場所は久米通賢旧宅です

四国村恒例「八朔飾り」の展示をきょうから始めました。

今年の展示場所は屋根瓦と内壁の修繕を終えて、装いを新たにした久米通賢旧宅です。

 

八朔とは旧暦八月一日のことで、現代の暦では8月末から9月がその時期に該当し、今年は9月22日(月)が八朔にあたります。

稲穂が実り始める時期にあわせて、各地で「豊作祈願」の行事が行われたのが、今に続く八朔行事の起源と言われています。

 

日本各地では、八朔踊りを踊ったり、餅をついたり、生姜節供といってショウガを持たせて嫁に里帰りさせたりと、さまざまな八朔行事が行われてきましたが、香川県の一部では男児の健やかな成長を祈り、その地方で獲れた米の粉で「八朔だんご馬」を作る風習があります。

★団子馬について

香川県丸亀市・仲多度郡・三豊市などの西讃地方では、旧暦の8月1日(八朔の日)を「馬節句」と呼び、男児の成長を祝う節句行事がありました。

馬節句では、馬台と呼ばれる骨組みに、米粉でつくった団子を肉づけして馬の形に仕上げる「団子馬」を作ります。

そして、武者人形などと一緒に豪華に飾りつけ、親戚や近所の人たちを集めて祝いの膳を用意して男児の成長を祈りました。

 

団子馬を飾るのは、男児が生まれた年の八朔の日で、3歳~5歳までの男児が対象でした。

大きさは、1斗馬(高さ1メートル)、5升馬(高さ80センチ)など様々あり、作り手は、地元の菓子職人で、1頭につき1時間ほどかけて作っていたそうです。

飾り終えた団子馬は、部分ごとに割って、こんがり火であぶり、醤油や砂糖をつけて食べていました。

子供たちは、お菓子として楽しみにしていたそうです。

かつては、盛大に行われていた風習ですが、現在は端午の節句と重複するため、各家庭では馬節句を飾る機会もほとんどありません。

今年の展示では、久米通賢旧宅のいちばん奥の間に、団子馬2体、馬6体、賤ケ岳の七本槍にちなんだ武者人形など25体を設置しています。

展示は9月23日(火・祝)までの予定です。日本の伝統的な行事をご覧にお出かけになってはいかがでしょうか。

*9月23日(火)は祝日のため営業いたします。翌日の24日(水)はお休みとなりますので、ご注意願います。

久米通賢旧宅

 

 

 

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