秋の企画展「流 麻二果 讃岐の色 香川の色」が11月2日(土)から開催されます
香川県出身の現代アーティスト流麻二果が、色を通じて現在を起点に過去を遡り、讃岐の昔と香川の今を繋ぎます。
かつて八島と呼ばれた屋島からの眺望に遥か昔の「讃岐の色」を想像して八枚の連作で描いた新作《八島の色》の展示に加え、地元の中高生と現代の「香川の色」について考えた成果をインスタレーションとして展開します。
四国村ギャラリ―の細長い光の廊下のような建築の特性を活かし、色が通り抜けるような絵画群と重ね色が透過した光で埋め尽くされるインスタレーションによって、色の光廊を実現します。


[展覧会構成]
・流麻二果が描いた油彩画の近作と新作で構成
・地元の中高生を対象に行ったワークショップ「香川の色」の成果を展示するインスタレーション
〇主な作品
「八島の色 Colors of YASHIMA」2024年 50x120cm 油彩8枚組
屋島より眺める瀬戸の島々は、時に快晴にはるか向こうまで島の連なりが見え、時に霞がかりその姿を曖昧に浮かべ、その豊かな水辺の表情を眺めていると讃岐の時代の姿さえ見えてくるようである。かつて「八島」と呼ばれた屋島からの眺望を想像し、八枚の連作に捉える。山の頂から島々の水辺の景色を見ることを、古来は国全体を見る行為と準えていた。屋島からの眺めを通して、この国の往古の姿に思いを馳せる。
「香川の色」2024年 ワークショップ成果展示
香川誠陵中学校・高等学校、香川県立高松工芸高校の生徒たちと、現代の香川の色について考え、その成果を色の重なりのインスタレーションで発表する。色を通して、未来を担う若者たちと香川について見つめ直す機会としたい。
〇会期は2024年11月2日(土)~2025年3月2日(日)までです。
[作家プロフィール] 流麻二果(ながれ・まにか)
1975年、大阪生まれ、香川育ち。日本の色彩文化のルーツを多角的に捉えながら、独自の色彩感覚で油彩表現の幅を拡張し続けている。女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒。2002年文化庁新進芸術家在外研修員(アメリカ)、 2004年ポーラ美術振興財団在外研修員(アメリカ・トルコ)。主な展覧会に「VOCA 展」上野の森美術館(2000年・2006年)、「絵画を抱きしめて」資生堂ギャラリー(2015年)、「高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.05『見えてる風景/見えない風景』」高松市美術館 (2016年)「その光に色を見る Spectrum of Vivid Moments」ポーラ・ミュージアム・アネックス、高梁市成羽美術館(2022年)など。パブリックアートや建築空間の色彩監修をはじめ、さまざまなジャンルとのコラボレーションやダンスパフォーマンスなども手掛けながら、絵画の可能性を開拓すべく国内外で幅広く活動している。高松市美術館、練馬区立美術館、Jordan Schnitzer Museum of Art(アメリカ)、Universityof Michigan Museum of Art(アメリカ), Kocaeri University Museum (トルコ)など国内外の美術館に多数収蔵。
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