久米通賢旧宅

年代

1800年代

旧所在地

香川県東かがわ市馬宿

指定区分

登録有形文化財

塩田開発の立役者が暮らした、発明が生まれる家

平賀源内と共に讃岐を代表する江戸時代の科学者・久米通賢(くめつうけん)の住宅。主屋は寄棟造(※1)・茅葺き、下屋は本瓦葺き(ほんかわらぶき)(※2)。出生地の東讃岐の引田町(ひけたちょう)馬宿(うまやど)から移築されました。通賢は坂出塩田(さかいでえんでん)を大規模なものに開発し、全国の塩の生産量の半分近くを坂出塩田が占めるまでに成長させました。讃岐が江戸時代から塩どころとして知られるようになったのは、通賢のおかげでもあったのです。

天井裏の器具発見

移築にあたって解体された母屋の天井裏からは、大砲の鋳型の原型などが発見されました。

久米通賢とは

久米通賢は江戸時代の科学者。測量術にすぐれ、軍船、大砲、撃発式鉄砲ピストルから、扇風機までをも発明しました。

注1:寄棟造・・・建築物の屋根の構造形式のひとつで、四方向に傾斜する屋根面をもつもの。

注2:本瓦葺き・・・平瓦と丸瓦を交互に組み合わせて葺く瓦葺きのこと。