クダコ島灯台退息所
- 年代
1903年(明治36年)
- 旧所在地
愛媛県松山市元怒和(クダコ島)
- 指定区分
登録有形文化財
灯台建築の変遷がわかる、和風建築の灯台
愛媛県松山市沖のクダコ島にあった灯台退息所です。レンガ造りで、外壁がモルタル仕上げとなっています。屋根は桟瓦葺き(※1)。押入れのついた畳部屋を中心に左右対称の間取りになっています。明治後期の建築で、この頃には灯台守も日本人となっていたのでしょう。洋式灯台初期のものとは異なる点が見受けられ、灯台建築の変遷が分かる貴重な資料です。

内部の部屋
中の部屋は和風の要素が強く、畳敷き。かまどもあります。

無線通信
灯台と退息所との間では無線の通信が使われていました。玄関の斜め上部にある金属製の装置は、退息所側の受信機器の一部です。
注1:桟瓦葺き・・・平瓦と丸瓦を一体化させた波型の桟瓦を使用した屋根の葺き方。