八朔飾りを始めました(今年の会場は久米通賢旧宅です)
四国村では日本の伝統的な暮らしの姿を後世に伝えていこうと、節句ごとの行事にちなんだ展示を行っています。
今年は正月飾り、雛飾り、五月飾りなどを行ってきましたが、今の時期は八朔飾りの展示を行っています。
八朔とは旧暦八月一日(八月朔日)のことで、今年は9月11日(金)が八朔にあたります。この時期は台風が到来する時期と重なり自然災害が多くなるため、農家では豊作を祈って「八朔祭」などを行うようになりました。日本各地では、さまざまな八朔行事が行われてきましたが、香川県の一部ではこどもの健やかな成長を祈り、その地方で獲れた米の粉で「だんご馬」を作る風習があります。
★団子馬
香川県丸亀市・仲多度郡・三豊市などの西讃地方では、旧暦の8月1日(八朔の日)を「馬節句」と呼び、こどもの成長を祝う節句行事がありました。馬節句では、馬台と呼ばれる骨組みに、米粉でつくった団子を肉づけして馬の形に仕上げる「団子馬」を作ります。そして、武者人形などと一緒に豪華に飾りつけ、親戚や近所の人たちを集めて祝いの膳を用意してこどもの成長を祈りました。
*馬台
団子馬の大きさは、1斗馬で高さ1メートル、5升馬で高さ80センチなど様々あり、作り手は地元の菓子職人で1頭につき1時間ほどかけて作っていたそうです。飾り終えた団子馬は細かく割ってご近所にもお配りし、こんがり火であぶって醤油や砂糖をつけて食べていました。こどもたちはお菓子として楽しみにしていたそうです。かつては盛大に行われていた風習ですが、現在は端午の節句と重複するため、各家庭で馬節句を飾る機会はほとんどなくなったそうです。
今年の八朔飾りの展示は、久米通賢旧宅で行っています。冷房が効いた施設ですので、四国村散策の合間に涼みながら伝統的な香川の暮らしをご覧になってはいかがでしょうか。展示は9月23日(水)までの予定です。四国村は火曜日が休村日ですが9月22日(火)は祝日のため営業し、24日(木)は振替でお休みとなりますので、ご注意願います。
<大正14年の八朔飾り(香川県三豊市)》
今から約100年前の八朔飾りの様子です。年配の方に抱かれている男児のために、見事な団子馬が9頭飾られています。
*写真提供、徳重好市氏
文化遺産オンライン「讃岐の馬節句」(約30分の動画で香川県の西讃岐地方を中心に伝承される八朔の行事を紹介しています)
文化庁が運営する「文化遺産オンライン」では、有形・無形を問わず、歴史的な価値を有する文化的所産を紹介していますが、その中で讃岐の馬節句が動画で紹介されています。大変興味深い内容ですのでご覧ください。
(四国村のホームページを離れます)
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